コラム

業務効率化につながる「インバスケット思考」

お菓子詰め放題、野菜詰め放題。
スーパーやイベントなどで様々な詰め放題サービスが実施されていますが、経験されたことはありますか?

実際にやってみると、「もう1個・・・あと1個だけ・・・」。どんなに頑張っても最後には限界が来てしまいます。
もし皆さまが実際に詰め放題をするとなれば、何から袋に詰めますか。
多くの方は欲しいものから詰めますよね。そして袋に詰められなかったもの。それは「特に必要ないもの」ではないでしょうか。

要るものと要らないものに分ける。
普段の生活では、普通に実施していることだと思います。
では、仕事ではどうでしょうか?

「人は減るのに業務は減らない」

このような状況の中、処理しきれないほど仕事を抱えている人も多いでしょう。
まさに、詰め放題に似ていると思いませんか。

「詰めるもの」=「やる仕事」、「詰めないもの」=「やらない仕事」。
もうお気づきの方がおられるかもしれません。そうです「インバスケット思考」に似ていますよね。
ビジネスに必要な能力の向上を目的とした思考トレーニングで、決まった時間内に大量のタスクを処理していきますが、どのような順でタスクを処理するか、各タスクをどのように処理するか、100人いれば100通りの方法があります。

「インバスケット」であれば既に導入済みだ、と仰る方もおられます。そうです、多くの企業で導入「は」されています。
導入はされていますが、その多くは「管理職登用試験」などで使われます。また実際とは全く異なる仮想の状況に置かれるため、実務で役立てることができず、単なる「評価」だけで終わってしまいがちになります。これでは、思考も行動も変えることが難しいと思いませんか。

そこで最近は、課長や主査向けの「研修」に利用されることが増えてきました。もちろん実務に近い状況・タスクが最も効果的なので、「現場あるある」としてカスタマイズ化した場面設定の内容としています。

◆どのような視点で各タスクを処理すべきだったのか。
◆何を優先すべきだったのか、それは何故か。

これらの「解説」「個別フィードバック」を研修に組み込んでいるからこそ、今後の実務に役立てることができるのです。
業務効率化につながる「インバスケット思考」。「働き方改革」における最強アイテムの一つになるかもしれません。