チームビルディング研修の内容や種類は?成功させるポイントやプログラム例を紹介
テレワークの普及や働き方の多様化が進む中で、組織内コミュニケーションの不足に悩む企業が増えています。個人のスキルが高くても、チームとしての連携が取れていなければ、組織全体の成果を最大化することは困難です。そこで注目されているのが、メンバー同士の信頼関係を築き、組織力を高める「チームビルディング研修」です。
本記事では、チームビルディング研修の具体的な内容や種類、成功させるためのポイントについて解説します。
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チームビルディング研修とは?実施目的と効果

チームビルディング研修とは、メンバー個々の能力を最大限に引き出し、一つのゴールに向かって進む強い組織を作るための学習機会です。単なる懇親会とは異なり、明確な目的を持って実施されます。ここでは、チームビルディング研修を行う主な目的と期待できる効果について解説します。
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コミュニケーション活性化と信頼関係の構築
最も基本的な目的は、メンバー同士の相互理解を深めることです。業務上のやりとりだけでは見えにくい、相手の価値観や強み、人柄を知ることで、心理的な距離が縮まります。相手のことを深く理解すれば、「この人になら相談しやすい」「この人のために協力したい」という感情が芽生え、信頼関係の土台が築かれます。その結果、業務における報告・連絡・相談がスムーズになり、ミスやトラブルの防止にもつながります。
心理的安全性の醸成
心理的安全性とは、組織の中で誰に対しても不安を感じることなく、自分の考えや気持ちを率直に発言できる状態のことです。チームビルディング研修を通じて、失敗を許容する雰囲気や、互いを尊重する姿勢が養われると、心理的安全性が高まります。メンバーが萎縮せずに意見を出し合える環境は、組織の風通しをよくし、隠れた課題の早期発見や離職率の低下に寄与します。
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パフォーマンスと生産性の向上
最終的な目的は、組織としての成果を最大化することです。個々のメンバーが自分の役割を理解し、互いの強みを活かして補完し合うことで、一人では達成できない大きな成果を生み出すことができます。研修を通じて「チームで目標を達成する体験」を共有することは、モチベーションの向上につながり、実際の業務においても高いパフォーマンスを発揮する原動力となります。
チームビルディング研修の主な4つの種類

チームビルディング研修には、目的や参加者の属性に合わせてさまざまな形式が存在します。ここでは代表的な4つの種類について紹介します。
気軽に取組めるゲーム形式
ゲーム形式は、室内で手軽に実施できるものが多く、準備の負担が比較的少ないのが特徴です。ルールが明確で勝敗や成果がわかりやすいため、参加者が楽しみながら没頭できます。新入社員研修や、初対面のメンバーが多いプロジェクトのキックオフなどで、緊張をほぐすアイスブレイクとして活用されることが多い手法です。
一体感を高めるアクティビティ・スポーツ形式
体を動かすスポーツや、屋外で行うアクティビティを取入れた形式です。オフィスを離れて非日常的な環境に身を置くことで、普段の業務では見られないメンバーの素顔を垣間見ることができます。チームで協力して体を動かす体験は、連帯感を生み出し、信頼関係を構築するのに適しています。
対話を通じて理解を深めるワークショップ形式
特定のテーマについてグループで議論したり、成果物を作成したりする形式です。対話を重視するため、互いの価値観や考え方の違いを深く理解するのに役立ちます。組織のビジョン浸透や、業務課題の解決策を模索する場合など、思考を深める必要がある場面で効果を発揮します。
場所を選ばず実施できるオンライン形式
リモートワーク中心の企業や、拠点が離れているチームに適した形式です。Web会議システムを活用し、オンライン上で完結するゲームやワークを行います。物理的な移動コストがかからず、短時間で実施できるため、定期的なコミュニケーション施策として取入れやすいのが利点です。
【種類別】チームビルディング研修のプログラム例
前述した種類ごとに、実際に多くの企業で導入されている具体的なプログラムを紹介します。自社の課題や雰囲気に合ったものを選ぶ際の参考にしてください。
ゲーム形式の代表例:マシュマロ・チャレンジ
マシュマロ・チャレンジは、世界中で実施されている著名なチームビルディングゲームです。乾燥パスタ、テープ、ひも、マシュマロを使い、制限時間内に自立可能なタワーを作ります。最も高い位置にマシュマロを置いたチームが優勝となります。このゲームの要点は、計画と実行のプロセスを短時間で繰り返す必要がある点です。役割分担やコミュニケーションの質が結果に直結するため、チームワークの重要性を体感的に学ぶことができます。
アクティビティ形式の代表例:ブラインドスクエア
ブラインドスクエアは、目隠しをした状態でロープを扱い、全員で協力して正方形を作るアクティビティです。視覚情報が遮断されるため、声によるコミュニケーションと他者への配慮が必要です。リーダーシップをとる人、周りの状況を伝える人など、自然と役割が生まれ、チーム全員が協力しないと達成できない仕組みになっています。信頼関係の構築やコミュニケーションの質向上に非常に効果的です。
ワークショップ形式の代表例:NASAゲーム
NASAゲームは、コンセンサス(合意形成)の実践を目的としたグループワークです。「月面で遭難した」という設定のもと、手元に残ったアイテムに優先順位をつける課題に取組みます。まずは個人で考え、その後にチームで話し合って一つの結論を導き出します。自分と異なる意見に耳を傾け、論理的に説得したり、妥協点を見つけたりするプロセスを通じて、合意形成の難しさと大切さを学びます。
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チームビルディング研修を成功させるためのポイント

研修を実施しても、単に「楽しかった」で終わってしまっては会社としての投資効果が得られません。研修を成功させ、実務に活かすための重要なポイントを解説します。
ポイント1:研修の目的と解決したい課題を明確にする
企画段階で最も重要なのは、「なぜこの研修を行うのか」を明確にすることです。単に仲よくなることが目的なのか、リーダーシップを育成したいのか、あるいは企業理念を浸透させたいのかによって、選ぶべきプログラムは異なります。現状のチームが抱える課題を洗い出し、研修終了後にどのような状態になっていれば成功と言えるのか、具体的なゴールを設定してください。
ポイント2:参加者の特性に合わせたプログラムを選定する
参加者の年齢層、職種、身体的な活動への適性などを考慮してプログラムを選ぶ必要があります。たとえば、体力に自信のないメンバーが多い中で激しいスポーツを取入れると、逆効果になる恐れがあります。また、論理的な思考を好むエンジニアチームであればパズルや謎解き要素のあるゲームを選ぶなど、参加者が前向きに取組める内容を吟味することが大切です。
ポイント3:業務への接続と振り返りの時間を設ける
ゲームやアクティビティを実施した後は、必ず振り返りの時間を設けてください。体験の中で何を感じたか、どのような行動がチームの成果につながったか、逆に何が課題だったかを言語化させます。そして、その気づきを「明日の業務にどう活かすか」まで落とし込むことが重要です。ファシリテーターが適切な問いかけを行い、体験と実務を結びつけることで、研修の学習効果が高まります。
内製と外部委託の研修の違い
チームビルディング研修を企画する際、自社の人事担当者が運営する(内製)か、専門の研修会社に依頼する(外部委託)かで迷うことがあります。それぞれの特徴を理解し、状況に応じて適切な方法を選択してください。
自社で実施するメリットとデメリット
内製の最大のメリットは、コストを抑えられることです。会場費や備品代だけで済むため、低予算で実施可能です。また、社内の事情をよく知る担当者が企画するため、自社の文化に即した内容に調整しやすいという利点もあります。一方で、企画や準備、当日の進行にかかる負担が担当者に集中します。プロの講師ではないため、ファシリテーションの質にばらつきが出たり、参加者が「身内」の感覚で緊張感を持てなかったりする可能性もあります。
研修会社に依頼するメリットとデメリット
外部委託のメリットは、プロのノウハウを活用できる点です。豊富な経験を持つ講師が進行することで、参加者の気づきを深め、高い学習効果が期待できます。準備や運営の手間も削減できるため、担当者は本来の業務に集中できます。デメリットは、コストがかかる点です。講師の派遣費用やプログラム利用料などが必要となるため、予算の確保が必要になります。
外部委託と自社実施の比較表
以下に、内製と外部委託の特徴を表にまとめました。
| 比較項目 | 内製(自社実施) | 外部委託(研修会社) |
|---|---|---|
| コスト | 低い(人件費・実費のみ) | 高い(講師料・運営費など) |
| 企画・準備の負担 | 非常に大きい | 少ない(打ち合わせ程度) |
| プログラムの質 | 担当者の力量に依存 | 安定して高い |
| 客観性・説得力 | 社内の文脈に偏りやすい | 第三者視点での気づきがある |
| 適したシーン | 手軽なアイスブレイク、定期的な交流 | 組織課題の解決、階層別研修 |
